女将の書 今月の歌(2017年10月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
月に住むss
月のすむ河のをちなる里なれば桂の影はのどけかるらむ           
紫式部– 源氏物語 松風より - 
【大意】そちらは、月が澄む(あなたが住んでおられる)川の向こうの里だから、
月の光はさぞのどかなことでしょう。(月の中には桂の大樹があるという中国の伝説に基づき、
                    源氏のいる桂の地にちなんで、桂川を「月のすむ河」といった。) 

女将の書 今月の歌(2017年9月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
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きりぎりすいたくな鳴きそ秋の夜の長き思ひは我ぞまされる
藤原忠房(ふじわらのただふさ) -古今集より-

【大意】こおろぎよ、そんなにひどく鳴かないでおくれ。この秋の夜長のような、尽きせず長いもの思いは、私のほうがよほどまさっているのだから。

女将の書 今月の歌(2017年7月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
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夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ
清原深養父(きよはらのふかやぶ)

【大意】夏の夜はまだ宵のうちのまま明けてしまったが、雲のどのあたりに月は宿っているのだろう。この短夜ではとても西の山に入る間もなかったようなのだから。