女将の書 今月の歌(2014年4月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
女将の歌2014年4月②0001※1  女将の歌2014年4月花の色は0001のコピー※2

※1
【山高み雲居に見ゆる桜花心の行きて折らぬ日ぞなき】
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)- 古今集より -
(大意)咲いている山が高いので、はるか遠い空にあるかに見える
桜の花だけれども、憧れる心がそこまで行って、枝を折らない日は
1日とてないのだ。

※2
【花の色はうつりにけりな徒に我が身世にふるながめせし間に】
                       小野小町(おののこまち)
(大意)花の色は盛りを過ぎてすっかり褪せてしまいました。
なすこともなく私はここに年を経て、物思いにふけっていた、その間に。

女将の書 今月の歌(2014年3月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。

2014女将の歌3月①※1   2014女将の歌3月②※2

※1
【三千年になるといふ桃の今年より花咲く春にあひそめにけり】
                  -   朗詠集より   -
(大意)三千年に一度実をつけるという桃が、今年の春からちょうど
花を咲かせるようになりました。その春にちょうどめぐりあったことです。

※2
【折取らば惜しげにもあるか桜花いざ宿借りて散るまでには見む】
                  -   詠み人知らず   -
(大意)見事だからといって、折り取ってしまったらいかにももったいなく思えるでしょう、
この桜花は。さあ、この木の下に宿を借りて、散るまで手は触れずにおりましょう。

女将の書 今月の歌(2014年2月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。

女将の歌2014年2月①0001※1  女将の歌2014年2月②0001※2

※1
【春立つといふばかりにやみ吉野の山も霞みて今日は見ゆらむ】
壬生忠岑(みぶのただみね)  - 朗詠集より -
(大意)今日から暦のうえでは春になったという、それだけで、
雪深い吉野の山も今日は霞にけぶって春めいて見えるのだろう。

※2
【春来れば屋外にまづ咲く梅の花君が千年のかざしとぞ見る】
紀貫之(きのつらゆき)  - 古今集より -
(大意)毎年春が来ると庭前に真っ先に咲く梅の花は
あなた様の千年までの春の御かざしにふさわしいものと存じます。

 

女将の書 今月の歌(2014年 1月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。

女将の歌2014年1月①0001※1  女将の歌2014年1月②0001※2

※1
【いざけふは小松が原に子の日(ねのひ)して千代の例(ためし)に我もひかれむ】
後嵯峨院   - 続後撰和歌  賀の歌より -
(大意)さぁ今日は、小松の原で子の日の祝いをして、千年も生きる松にあやかって
私も千年生きる例となるようになろう。

※2
【あたらしくあくる年をば百年(ももとせ)の春のはじめとうぐひすぞ鳴く】
紀貫之(きのつらゆき)
(大意)新しく明けた今年は百年も続く春の始まりであると鶯も鳴いて祝っているよ。

女将の書 今月の歌(2013年12月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。

女将の歌2013年12月①0002※1  女将の歌2013年12月②0001※2

※1
【山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば】
源 宗于(みなもとのむねゆき) - 古今集より -
(大意)いつも寂しい山里だけれど、冬はことに寂しさがまさることだ。
人の訪れも絶え、草も枯れてしまうのだから。

※2
【朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪】
坂上是則(さかのうえのこれのり) - 古今集より -
(大意)夜の白むころ、ほのかな光の中、明け方の月の光かと
見まがう明るさで、吉野の里に降り積もっている白雪の明かり。