女将の書 今月の歌(2017年5月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
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行きやらで山路くらしつ時鳥いま一声の聞かまほしさに
源公忠(みなもとのきんただ)―朗詠集―

【大意】行き過ぎることができずに、山道を逍遥して日暮れまで過ごしてしまった。
時鳥(ホトトギス)のもう一声を聞きたいと思うばかりに。

女将の書 今月の歌(2017年3月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。

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春の野にすみれ摘みにと来し我も野を懐かしみ一夜寝にけり
山部赤人(やまべのあかひと)―古今集より―

【大意】春の野原にすみれの花を摘みに来た私は、野があまりに離れがたくて、
思わず一夜泊まってしまった。

女将の書 今月の歌(2017年2月)

今月の女将の歌をお詠み下さいませ。
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冬ながら春の隣の近ければ中垣よりぞ花は散りける
清原深養父(きよはらのふかやぶ)―古今集―

【大意】冬でありながら春がもう隣にまで来て近いので、中空(なかぞら)で季節を隔てる垣の春の側から、こちらに花(雪)が吹き越して散りかかるのだった。